去年の秋頃からこの2月の3連休は「何処か懐かしさをにおわす梅」を見に行こうと考えていたのですが、やっとこの直前になって行き先が決定しました。行き先は奈良の明日香村です。http://www.asuka-park.go.jp/
この明日香村には、小学校の遠足で一度行ったことがあるのですが、今とな
っては石舞台に入って行ったことぐらいしか記憶が残っていないのです。
http://www.asuka-park.go.jp/ishibutai/index.html
この時に私は磁石を持って行って「そうか方角がこうだからここに、こうし
て寝かされたと思うよ」とクラスの友人たちにまるで考古学者にでもなった
ような言葉で説明しながら、石舞台の中で横になったことを懐かしい思い出
があるのです。
最近の私は、今住んでいる関東一円の古墳をほぼ一巡しました。目を肥やし
ていくにつれて、興味を持ち始めたのが縄文時代から弥生時代と、弥生時代
から古墳時代と、古墳時代から明日香時代の各考証でした。簡単に言えば、
その移り変わりを肌で感じたくなったのです。
面白いと感じているのは、日本における本格的な遺跡調査は、まだ50年ほ
どしかたっていない。遺跡調査がまだほとんどされていない。現場作業がな
かなか進んでいないと言うことでした。だからまだまだ不確かな「論」が横
行している時代に私たちは生きていると言えるのです。だから肌で感じてみ
たくなったのです。
宿は国営飛鳥歴史公園の中にある祝戸荘の一室が予約出来たので嬉しく思っ
ています。明日香村に行かれる時は、是非このお宿をおすすめします。
祝戸荘:http://asuka-iwaidoso.com/index.html
明日香村に行くきっかけとなった本があるのですが、もし古代への旅に興味
があれば、この本を読まれることもおすすめします。私が学生だったころ、
教科書から学んだ古代の歴史が、奇妙なまでにあいまいに表現されていたこ
とを気づかせてくれたきっかけにもなった本です。おすすめです。
『直木孝次郎 古代を語る 8 飛鳥の都』吉川弘文館
この直木孝次郎・古代を語るのシリーズは、この8巻まで出版されているの
ですが、今年中に14巻まで出版される予定であることを知りましたので、
今回の明日香村の旅が終われば、第一巻から読み始めたいと思っています。
著者の直木氏はもともとは『万葉集』の研究で名を馳せた人ですが、その後
古代史に興味をもたれて、その背景となる古代社会史までも研究されてきた
ようで、実にバランス良く分かりやすく、多くの学者の「論・説」を説明し
ながら飛鳥の時代を解説されています。
さ〜てと、難しそうな話しをしましたが、いろんな学者や研究者が議論を交
わして、なかなか私たちには真実が、かえって見えなくなっているのですが、そんな時こそと言える、ゲストの助っ人に登場していただきましょう。
下のサイトでは1部から10部まで見ることができるので、時間をつくってよ〜く探して、ぜひ見て下さい。
やはりこれって、学者たちの想像力だけでは無理ですよね!(笑)
今回は明日香村と隣接している桜井市と橿原市にも立ち寄りたいと思ってい
ます。大和三山に囲まれた地域にも入りたいと思っているからです。
では、いい旅になりますように・・・。
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