6月、埼玉の荒川中流域の長瀞に四万十塾のとーるが来てくれました。
(その時のインタビューは、@tentionで聞いて下さい。)
http://www.peace2001.org/attention/radio.html
その日長瀞で、もっとも難しいとされている『小滝の瀬』を下った時
の映像を焚き火を囲みながら、パソコンで見せてもらったのですが、
それは本流を下るだけの単純な映像で、この川をゲストを100回以
上も連れて下った私には、あまり興味がないものでした。
「とーる、小滝の瀬は度胸さえあって、偶然を重ねて行けば、本流の
真ん中ぐらい誰でも下れると思うよ。小滝で面白いのは、単純な本流
下りじゃなく、この手前の岩の左に入って、その先でテレマークター
ンをして、その後ストリームインで本流に戻って行くコースだよ!」
と小さな声で進言したのです。
あれから一月がたつのですが、その次の日、とーるが私の進言通りの
コースを下ったようで、その時の映像が送られて来ました。彼のパド
ルさばきを見ていて、たいへん嬉しくなりました。
どうですか?
今年、一度、四万十川で『ぼ〜っとする』のもいいかも知れませんね!
頭がいっぱいの人。要らないものをいっぱい集めた人。はしっこで座
り込んでいる人。動けない人・・・。動こうとしない人。
『ぼ〜っとする』時間をつくって、内面から初期化できる自分を実感
することが必要なのかも知れません。で、四万十をおすすめします。
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バウさんへ
やっと四万十塾に辿り着きました。
畑は草だらけ、出発前に植えた種達が大きく成りづらい状況でした。
やっと草引きも終わり、畑も元気になって、僕たちの体の中に入って
くれることでしょう。
バウさんに、刺激された翌日の、小滝の瀬の映像をアップいたしまし
たので、お時間のあるときに覗いてみてください。
http://www.40010.net/mov/toll_kotaki.mov
ホームページからは、リンクを張っておりません。
島唐辛子をスタッフの『クニー』に、こちらまで運んでもらう手はず
がとれそうです。後日、クニーから連絡させますので、よろしくお願
いいたします。
____四万十塾・飛び豆イベントツアーキャラバン報告書_____
この度、「飛び豆イベントツアーキャラバン」に際しまして、ご協賛・
ご後援・ご協力下さいました企業・団体・個人の皆様に心より厚く御礼
申し上げます。
四万十塾飛び豆イベントツアーキャラバン「自分たちの近くのエリアの
水をのぞきに行こうよ!!」をコンセプトに出発した旅も無事、全行程
で無事大成功に終わりました。
2008年今回の飛び豆イベントツアーは信州「犀川・万水川」、埼玉
「長瀞」静岡、「大井川」岐阜、「長良川」京都、「木津川」高知、
「仁淀川」。全国6ヶ所の川を廻った旅でした。
●期間:2008年5月8日〜6月23日(47日間)
●移動距離:5881km
●ツアーに参加された総数延べ101人
【飛び豆イベントツアーキャラバン カヌートレック】
各地のツアーでは、その地域で生活され、四万十塾でのツアーに参加
経験のある方、カヌーに乗るのが初めてという方、自艇のカヌーをご
持参され、普段同じエリアでカヌーをされている方など、本当に沢山
の人々と川旅をすることが出来ました。
いつも道路から見てよく知った川も、カヌーで漕ぎ出し、水の上から
の視点は、全く別物だったようです。それに、水面が近い分、水質が
とても気になります。透明度のある所では魚影や川底の石まで見える
のに対し、濁ったところでは水面に差したパドルも見えない程でした。
日々の生活で自分達の飲む水の大切さや、自分達の流す一滴の水もこ
の川に行き着いて、地球上を循環しているとゆうこと。水を視点に、
様々な事象を印象付けるのに非常に効果的で、自分達が抱えている問
題を少しずつ実感した旅でもありました。
ツアーで旅したのは、それぞれの川のほんの一部です。
長良川は中上流域でのツアーでしたが、次の目的地への移動の際、河
口付近を通過することに。川幅も狭く、川底まで見える美しい水を湛
えた長良川が、多くの支流を束ね大河となり、周辺の人たちの営みも
一緒に海へと流れていました。そして、長良川の河口には大きな堰が!
川が大地の血管となり、大地や海を潤す栄養を運び、老廃物も掃除し
てくれる。その大切な役割をダムや堰により分断してしまう。人が快
適に生活するためのたくさんの人工物が川を埋め尽くしていました。
ダムや発電所に水を管理され、水を取られ、水量が一定に渇水してい
る事を皆で憂えたり・・・。
ある日、僕たちのキャンプ地を散歩中に偶然通りかかった地元の方の
「川の水を返して欲しい」とおっしゃっていた言葉はとても切実な印
象を受けました。大きな川の傍で生まれ育ち、その遍歴を見てこられ
た方の重たい一言でした。その一言に込められた積年の思いは想像に
難くないですね。
参加された人の中には田舎生活を実践している方や、ライフワークと
して山林の手入れをしている方など、環境を意識して行動している人
達もおり、そんな方々と焚き火を囲みながら、自然について語り合い
ました。
【VDF 廃食油を再利用する資源循環型の新燃料】
総合補給料 975リットル
総使用料 909リットル
サポートカー 66リットル
今回の旅中の陸路での移動は車を使用しましたが、その燃料に使った
VDF「ベジタブル・ディーゼル・フューエル」(非化石燃料)につ
いては各地方で認識、普及の程度に差があるのを実感しました。
キャラバン中、旅先で偶然出会った人や、ツアーに参加された方のな
かには、VDFの存在を知らず、または知ってはいても実際に利用さ
れている車や状況に出会う機会がなく、家庭などから出される廃食油
が実際に再利用されディーゼル車の燃料(VDF)になり、目の前の四
万十塾の車を動かしている事に大変驚いていました。
メディアで流れている情報より実際目で見る(臭いをかぐ?!)方が
とても身近で説得力を得るようです。非常に興味深く話を聞いていた
方もいらっしゃいました。また立ち寄ったスーパーマーケットの中に
は、廃食油の回収を行っている所もあり、その地域ごとに限りある資
源を大切に利用していこうとする動きが進められていました。
【終わりに】今回の飛び豆イベントツアーの経緯、今回の思い・・・。
2002年から始まった飛び豆イベントツアーも今年で5回目となり
ました。今回のツアーは、信州「犀川・万水川」を皮切りに全国6ヶ
所を巡ってツアーを開催するという初めての試みでもあり、機材の調
達や各地域での川の状況、天候や集客等数々の不安もありましたが、
是非より多くの川で、より多くの人に地元あるいは近いエリアの川を
下ってもらい、身近な自然と親しみその現状を知ってほしい、そして、
水を通して山のそして海に繋がる諸問題をもっと深く知るきっかけと
なり、各地で、環境へ配慮するリーダーを育成したいという思いから
このツアーを開催することに至りました。
皆さんの住んでいるエリアにも素敵な水が流れている事を知って頂け
たと思います。これからは川とのつきあい方、川を見る目が少しずつ
変わっていくのではないでしょうか。
そして、不安やトラブル、遅れもなく無事キャラバンが催行できまし
たのは、趣旨にご賛同頂きました皆様からのお力添えがあればこそと、
改めて深く感謝いたしております。
●四万十塾の今後の活動について
今回のイベントツアーキャラバンを通しまして、四万十塾ではさらに
沢山の川でその近くのエリアの人達と触れ合い、全国の川が「再生」
する為のきっかけとなれるよう「飛び豆イベントツアー」を断続的な
がら継続していこうと考えています。
もちろん四万十川を中心に活動していきますが、飛び豆の如く、強い
意志を持って、飛んだり跳ねたりして参りたいと思っておりますので、
今後ともご支援、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
川が生き返れば、自然も生き返ります。
まずは、川の「再生」からだと思います。
四万十塾
塾長 木村とーる
スタッフ一同
DISPORT WITH CANOE!!
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く*/> 四万十川の辺りより とーる
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四万十塾
〒 787-1227 高知県四万十市楠24
TEL&FAX0880-38-2045
http://www.40010.net
E-mail:canoe@40010.net
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