つい先日、どこかで見た名前の人からメールを頂きました。え〜〜と、
この人は誰だっけ?どこかで会った人なんだけどなぁ〜と思いながら、
とりあえず返事を出すことにしました。
用件は、私が以前講演でお配りしていた『十牛図』を拝借したいと言う
ものでした。もちろんこの『十牛図』は私に著作権があるものでもない
ので、快諾ですという内容の返事を送りました。
しばらくして、先方からお礼の返事と『十牛図』を引用したブログのア
ドレスが送られて来て、そこにアクセスしてビックリでした。
そのブログは以前から、面白い翻訳のやり方や言葉の解釈が書かれてい
たので、時々見に行っていたブログだったのです。道理で、日向清人氏
の名前をうっすらとながら覚えていたのです。
今回の私のことが書かれたそのブログを読んで、またまた驚いたのは、
何とか探したいと思っていた、予想した通りの医師がその話しの中に出
ていたのです。また、何か縁が出来そうです。
日向清人氏のブログ:
http://eng.alc.co.jp/newsbiz/hinata/2009/02/post_548.html
この確率はすごいですよ。日本に、いったいどれくらいのブログの数が
あるんでしょう? おそらく、その数は数十万では収まらず、数百万に
まで至るのではないでしょうか。
それだけ多いブログの中で私が立ち寄るブログはほんの10件程度です。
その10件ほどのブログも出入りが激しく、日向清人氏のブログは、い
つもブックマークに入れてあまり消そうと思わない部類の5つのブログ
の中の一つだったのです。
そんな私のブックマークの中に入れているブログのご主人様(笑)から
ある日突然メールが届いたのですから、これは驚きです。もちろん一回
もメールのやりとりをしていないのですから、なおさらです。
しかもその冒頭に、私が求めていた黒岩医師が紹介されていたのですか
ら。これって、不思議だなぁ〜と思ってしまいました。
また大きな何かに、何処かの方向に動かされているような予感が始まっ
たように感じています。これは久々のブルブルでした。
さて、この先にはどんな展開が待ち構えているんだろう・・・・・
<http://dr-kuroiwa.net/clinic.php>
『類は友を呼ぶ』とはこんなことを言うんでしょうね!
さて、もうひとつ『友を呼び込んだ』お話しです。年末から通っていた
群馬県太田市ですが、日系ブラジル人たちと話し合う、面白い隠れ家が
できました。な、な、なんとマクドナルドです。
長い日は、一日9時間も事務所代わり利用するようになりました。
店員さんも、代わる代わる現れる日系ブラジル人たちと、真面目に話し
をしている私を覚えてくれて、最近はテーブルのレイアウトまで店員さ
んが工夫してくれるようになりました。
そんなマクドナルドで、よく端っこの方から私たちのポルトガル語を交
えた真剣な会話を聞き耳をたてているような、おじいちゃんに気がつい
たのは、ごく最近のことでした。
気がついて一週間ぐらいたった頃ですが、いつもお店の一番遠い席から
私を観察していたそのおじいちゃんが、私の隣の席に座ったのです。
その時の私は、おとうさんが解雇されて小学校に行けなくなった二人の
兄弟に、100円のハンバーガーとやはり100円のアップルパイをご
ちそうしながら、子どもたちのお母さんがパートから帰って来るのを待
っていたのですが・・・
そこで、おじいちゃんが始めて私たちに話し始めたのです。
「お腹すいてんだったら、あの大きなやつをおごってやるぞ!」子ども
たちは、すぐにその大きなハンバーガーの写真が映っているポスターを
見上げてよろこびのしぐさを始めました。
私には、少しばかりの余裕があったので、この大きなハンバーガーを買
うことも出来たのですが、それまでのこの兄弟は週に一回は家族でマク
ドナルドに来て、いつも満腹になるまでおとうさんに食べさせてもらっ
ていて、そのお父さんの今の夢はなんですかと聞いた時に、子どもたち
をマクドナルドに連れて行って、満腹にさせたいと言う言葉を聞いてい
たので、おとうさんにその夢を持ち続けて欲しいと言う思いがあって、
小さなハンバーガーにしていたのです。
おじいちゃんは、私たちの返事を聞くこともせず、すぐに大きなハンバ
ーガーのセットを3つ運んでくれました。
そのおじいちゃんが次に私に話しかけたのは、いつも誰かが来るのを待
っている時に、一人で体を動かしながら聞いていた、ipodを聞かせて欲
しいと言うものでした。
私は了承してipodの使い方を説明してお貸ししたところ、おじいちゃん
は、イヤホーンを耳に入れたとたんにお店から走って出て行ったのです。
そのおじいちゃんが戻って来たのは、20分ぐらいたってからでした。
帰って来たおじいちゃんは、晴れ晴れとした爽快な顔になっていたので
すが、目には涙の跡が残っていました。そして言ってくれたのです。
「今日から、あんたの手伝いをすることにする」
事情を聞くと、私がやっていることに興味があったのですが、昔からそ
んなことをやってるヤツは悪いヤツに決まってる、と思ってずーと見て
来たらしいのです。ところが、ipodの中の私が選んだ曲を聞いて、疑う
ことを辞めたらしいのです。
彼が特に気に入った曲は、BUZZの『ケンとメリー 愛と風のように』
だったようです。この曲が流行った頃に、この曲にあこがれてスカイラ
インまで買ったと話してくれました。
ヒトは一瞬で変わるんですね。感性という道具を使える自分に戻ると。
今では、りっぱに私の右腕になってくれています。彼は私のことをあん
ちゃんと呼んでくれて、私は彼のことをじいちゃんと呼んでいます。
その時じいちゃんが、ipodを聞きながら、群馬の大きな空に向かって歌
った、スカイラインのコマーシャルソングをお聞き下さい。
じいちゃんはこの一曲を聞いただけで、昔自分の中にあった『使命感』
を思い出したようです。
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