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【バウの道中記】2006年11月5日 満月の河口湖畔 |
【悲しい知らせ】
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つい数日前のこと、私は島根県の日御碕の小さな漁村で一日を過ごしていた。目の前にはウミドリの生息地として特別天然記念物となった『経島』(ふみしま)があり、この小さな漁港は山陰の小さな漁港のひな形のような場所で、何かし
ら私を引きつける魅力があって、年に数回、足げく通いつめた港である。
夕方近くになって、5隻の漁船が港に帰って来た。
どの漁船も乗っていたのは船長がひとり。古老の人たちばかりである。
そのうちの古老の一人が、私が座っている目の前に船を繋ぎ、漁獲して来たばかりのサバを、船から運び出す作業をはじめた。
私の目の前で、太いタイヤの二輪車の上に死んだサバたちが山積みされて・・・と思っていたら、その中の生きた一匹のサバが元気よく飛出したのである。
私は瞬間的に「この元気なサバをわけて下さい」と頼んでいた。
なぜか、死んだサバたちに申し訳なく思い、この一匹だけでも、海にもどしたいと思ったからだ。
お金を渡して、古老がまた船に戻ったところで私はとまどった。
こんな大きな生きた魚を、私は触ったことがないからだ。
しかし時間がない。私は覚悟してエイヤァとばかり大きなサバを無言で持ち上げて、サバが海に向かって空中に飛んでいるのを確認しながら、大きな声で「逃げたぁ〜」と叫んでやった。
漁船の方から、小馬鹿にしたような古老の笑みが飛んで来たが、サバは元気に海に戻って行った。
次の日の夜中、私は名神高速を走っていた。米原を越えて関ヶ原のあたりだったろうか、聞いていた大阪のFMが聞えなくなり、NHKのラジオのニュースを聞いていると、びっくりするようなニュースが飛び込んで来た。
このニュースを聞いたとたんに、私は泣いてしまった。
やはり、私たちは『やりすぎたんだ』と思うと尚更、涙が出た。
心が落ち着いてから、このニュースが載っているサイトを探し出したので、記録を残す意味で下に転載します。
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海の幸40年後には消滅? 米科学誌警告 :産経WEBから
(11/03 18:34)
【ワシントン=渡辺浩生】約40年後には世界中の多くの海産物が絶滅してしまう−。3日発売の米科学誌、サイエンス最新号がこんな研究報告を掲載した。乱獲と環境破壊で、まぐろやカニなど海の幸が食卓に上らなくなる日が来るという。日本人だけでなく、すしや刺し身がブームの欧米人にも衝撃的な警告だ。
ダルハウジー大(カナダ)のボリス・ワーム教授が率いるグループが4年間調査。1950年以降の全種の魚類データや、過去1000年の歴史的記録をもとに、海洋生物の多様性の衰えが人の食生活・経済に与える影響を分析した。
その結果、「2003年時点で全体の29%の海洋生物で捕獲量の90%が減少した」ことが判明。乱獲と生態系の破壊が主な原因で、現在のペースが続けば48年までにマグロ、カジキなどの海産物からイルカなどのほ乳類まで、あらゆる種が衰退すると予測した。
ワーム氏は「われわれの予測を超えた結果にショックを受けた」と語った。種の急減による影響で海が生物を生み出す力のほか、環境汚染や天候変化のショックからの回復力も失われるという。
「50年までに生息する魚類はほとんどいなくなるということだ」とサイエンス誌のアンドリュー・サグデン編集長もロイター通信に指摘。ただし、「行動するに遅すぎることはない」とも付け加えた。 |
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