先週の金曜(21日)から日曜(23日)にかけて札幌に入っていました。
今回のこの札幌行きは、実はいろんな意味合いがあって、そのことを野球
の実況中継風に報告することにしましたので、長くなるかも知れませんが、
楽しみながら読んで下されば・・・と思っています。
■『原爆の残り火』が消えた■
札幌へ行く前日、準備をやり終えて、ふといつものように聖火保存ランプの
灯油の残量を見たら、なんと火が消えていました。この火は原爆の残り火です。私が大事に大切に扱って来た『こころ』と名付けた火だったのです。
『ん〜ん。どうしたんだろ・・・』いろんなことを考えたのですが・・・・
私の場合、生活の環境が変化する前兆として、このようなことに似たことが
よくあるのですが、この時の私も、そんな予感を感じていました。
『この火が今日消えたのは何か意味があるんだろ。その意味は2,3日後には
たぶん分かるのだろう』と考え(当てて)翌日札幌に向うことにしました。
新千歳空港に着いたのは夜の9時ごろでした。この日の関東の気温は30°
を越えていたのですが、新千歳の気温は9°でした。この日は少し無理をして
病院からそのまま札幌に向かおうとしたので、体力もなく体調も悪く、新千
歳空港の地下のJRの駅まで歩くのが、休みを取りながら30分ぐらいかけて
歩くことになりました。普通の人なら5分で十分な距離をです。
■不思議な声をかけられた■
札幌のホテルに何とかたどり着きましたが、この日はあまり食欲がなく朝か
らほとんど何も食べていなかったので、部屋に荷物を置いてすぐに近くのコ
ンビニに弁当を買いに行くことにしました。
と思ってホテルの前の道に出てコンビニ方向に歩き出した時に、天から降っ
て来たような声に驚かされたのです。「山田さんですよね?」と、後ろから
歩いて来た人に突然の声をかけられたのです。
私は振り向いて「え〜エ!どうして(私の名前が分かってるの)?」と答え
るのがやっとこさの状態でした。実際はどうして?までしか声に出ませんで
した。札幌に着いたばかりの私に、その人は何の不思議さもなく明るい声で
私の名前を言い当てたのです。そのことだけで驚いてしまったのです。
結局、この30代のヒゲ面の男性とは何の会話も出来ないまま、私のどうして?と言うヘンテコリンな中途半端な答えだけで終ってしまいました。
その男性は次の角を曲がって、私の視線から消えてしまったのです。
私は札幌のコンビ二の前で長い時間、考え込んでしまいました。その結果こ
れから起こるすべての事を見逃すことがないようにしかも良い方(YES)に
感じて行くことにしたのです。
こうです。
今年もやっとガストン・ネサーン氏に会いに行くカナダセミナーの準備が終
ろうとしている。後は、北海道で始めて714Xを処方したいと希望されて
いる医師と明日打ち合わせをして、最終的なセミナーの参加者の人数が決ま
ることになっている。3回目のカナダセミナーの特徴は、私の「力」を一切
出さずにやってきたことだ。説得もしなかったし、努力さえもしていない。
これは、たかだか知れた私の「力」でやるべきではない。それこそ天然自然
の「風」のようなさわやかなベクトルでなされるべきもので、私はその「風」になるだけでいい。と、思いながら各地のドクターに会ってお話しをしてきたのです。
だから、あの声の主はやはり天から降って来たのだろう。遠い宇宙の彼方か
ら『今年もよくやった!ここまでよくやった!それも独特のやりかたでよくやった』と褒めながら私の名前を誰かに言わせたのだろう・・・と考えて、
こころが落ち着いたのです。
■シングルヒット連発■
そこで、これから数日間の出来事を自分に納得させる意味で、野球のスコアラーのように得点をつけて行くことにしました。さっそく頭に刻み込みました。この誰かの声はシングルヒットで一塁まで選手が走ってセーフになった
と言う感じです。
■2打席目のヒット バッター/キョクチョー■
弁当を買って、ホテルの部屋で熱いお茶を作って一口目を食べた時に、テレ
ビを見ることにしました。スイッチを入れたこの時に出て来た映像が、私の
好きな知床の羅臼の港だったのです。そして、その風景を案内している女性が、いつもブログを見に行っているキョクチョーだったのです。
http://plaza.rakuten.co.jp/shiretokorausu/
いや〜!驚きましたね!これには!
一年に2回ぐらいしか来ない札幌で、たまたまつけたテレビにキョクチョー
がスーと出ていたのですから・・・。もちろんこれもシングルヒットでランナー1塁2塁となりました(笑)。
■やっと出た ドクターの2塁打■
翌日、大通り公園の近くのグランドホテルで稲田さんご夫妻もご同席されて
、札幌の医師と苫小牧の方の医師(お二方はご兄弟でした)と打ち合わせして、北海道初の714Xを札幌の医師が処方していただくことになりました。これで稲田さんの念願も叶ったわけです。
この医師のご紹介などは、稲田さんの方からやっていただきますので北海道
の方は稲田さんのサイトやラジオでのご紹介を楽しみにしてお待ち下さい。
http://www.creative.co.jp/
残念だったのは、急な日程なので今年のカナダセミナーには参加されず来年
にと言う話しになったことでした。しかし、これは2塁打に認定。二人のラ
ンナーがホームまで走って得点2点がはいりました。
さて、ここからが真骨頂です。
■スープカリーの奥芝商店■
稲田さんが疲れておられるようなので、お食事のお誘いもあったのですが私
の方からお断りして、ひとりで大通り公園のベンチで時間を過ごす事になり
ました。
いつものじゃがバタを食べ終わって、芝生に寝転んで大の字になって空を見
ながら、札幌の街に流れる音楽が聞きたくなって、バッグの中からトランジ
スターラジオを取り出し、イヤホーンを使ってチューナーを動かしたら、カ
ラスと言う名前のパーソナリティの女性と男性のゲストのトーク番組が始ま
っていたのです。
その話しを何気なく空を見ながら聞いていたのですが、一曲目の曲の説明で
驚きました。なんとテンツクたちがつくった映画の中で使われた曲だったの
です。
http://www.tentsuku.com/home.shtml
そのゲストは奥芝くんでした。番組の最後の方で奥芝くんがお店の名前をど
うして奥芝商店にしたのかの説明を聞いて、私は芝生の上で空を見ながら泣
いてしまいました。こいつもいいやつです。札幌に来られたら奥芝商店にも
是非ともお立ち寄り下さい。
奥芝商店 http://okusyo.com/
上のサイトのSTORYをクリックするとその名前誕生の物語が出て来ます。
私は奥芝商店のサイトのこのボーカルからしばらく離れられないでしょう。
この奥芝商店も2塁打です。ランナーひとりが帰って得点3になりました。
■サインの連発■
さて、日曜日がやって来ました。この日は稲田さんといろんな打ち合わせを
と考えていた予備日だったのですが、稲田さんの体調のことを考えて、予定
を変更して私は単独で好きな馬を探しに行こうと思っていました。ですが、
カラスさんと奥芝くんのFMを聞いて、この日テンツクが札幌で講演すると聞
いたので、テンツクが来る会場まで歩くことにしました。
会場は中央区のあけぼの小学校跡の体育館とだけしか聞いていません。いつもだったらすぐにパソコンで調べたでしょうが、今回はパソコンを持たずにやって来たのです。そこで、おもしろいゲームをやりながらその会場に行けるかどうかを試してみることにしました。
この手法は私の今までの人生の中で、そろそろステージが変わる。立つ位置
が変わる。向う方向が変わる。ビッグウェーブが来そうな時、人を探す時な
どによくやる手法で、いろんな街や山の中でいろんな方法でやってきた面白
いゲームです。
札幌の街中は信号だらけです。その信号が青い方向に歩いて行ってあけぼの
小学校のある場所に行けるかどうかをやってみたくなったのです。もし行け
なかったとしても誰にも迷惑がかかりません。途中でやめることもできるの
です。
自分の判断力だけに頼らず、実は何かに自分の体は動かせられている・・・
と言うことを自分の中で実感したいのでやることにしたのです。
私は北海道の道東の方が好きで毎年のように来るのですが、札幌の街中は好
きではなく、まったく興味も今までなかった状態なので、ホテルの玄関から
中央区の方向も知らないですし、もちろん地図さえも持っていない状況でこ
のゲームは始まりました。
ホテルを出て最初は近い方の信号に向いました。この時ビルの住所看板を見
てやっとここが中央区だと言うことを知りました(よかった!)
最初は大通り公園を渡ってまっすぐな方向に歩いている感覚があったのですが、このゲームの神髄(自己を出さない)にある部分への疑問が出て来た辺りから、私の進路はジグザクになったり、元の交差点にもどったり、彷徨い始めて行きました。が、その都度行けるんだと思っている内に、多少ジグザ
グ状態なりにまた一定の方向に足が進んで行きました。
ホテルの玄関を出たのが朝の9時頃でしたが、たぶん2時間ぐらいで行ける
だろうと軽く「判断」していた自分「も」、途中からいなくなって行きました。
時間が2時間たった頃には、こんどは私の頭の中が混乱していきました。な
ぜかと言うと、信号のたびに何条何番地という表示が出て来るので、それを『大切な知識』として自分の頭に入れて行こうするのです。が、実はそれさえも本来はいらないのです。そうです。知識すらもいらないのです。
このゲームをやって、いつも感じるのは、人生に良く似ているということです。信号(一般常識と習慣)にまかせて歩くだけではダメだと感じるところ(場・時間)に至るのですが、その瞬間を感じることが出来るかどうかが、その先の目的を完成させるかどうかの境目となるのです。
今回の私の場合は、スーパーの前に繋がれていた柴犬と休憩している時に現れました。『やっぱ、信号だけではダメだろう・・・何かサインを見つけよう』と感じた途端に柴犬が大きな声で鳴き始めたのです。
振り向くと、私のすぐ後ろに大きなカラスが迫っていたのです。私はとっさ
にカラスを追いかける仕草でカラスを威圧したのですが、そのカラスは少し
づつピョンピョン跳ねながら私の歩いて来た方向に私を誘い出したのです。
その瞬間に分かったのが『ひょっとして、これがあのFMのカラスさんの意味だったのかも知れない』という理解だったのです。
『そうか、アラスカのネイティブのボブはカラスと話しができると言っていた』と瞬間的に思いついたのです。
結局、この道変更から3回のカラスとの遭遇を重ねて、無事あけぼの小学校
にたどり着くことができました。
驚いたのは、あけぼの小学校の敷地に着いて、角の日陰で座り込んでいっぷ
くしている時に、ふと目の前の白樺の木の上の方を見上げたら、カラスの巣
があって、母親らしいカラスがカーカーと鳴いている姿を見た時です。
『そうか!だからカラスだったんだ!』と再確認できたことです。私はカラ
スの巣を見たのは始めてでしたが、まさかこんな形で私を呼んでいたとは想
像もしていなかったので、この出会に感動してしまいました。
ちょっと長めの説明になりましたが、スーパーの前で私に休憩と気分転換を
すすめてくれた柴犬にシングルヒットをプレゼント。これでランナー1・3
塁。あけぼの小学校の角地の白樺の木の上のカラスの巣にシングルヒット。
これで満塁です。
会場の体育館に着いたのは1時頃になっていました。すでにテンツクの書き
下ろしは終了まじかでした。館内に「あと6人で終ります」と言うアナウン
スが流れたので、私もその列に並ぶことにしました。
私の番が来て、私はテンツクの前にちょこんと座りました。テンツクは私を
見て驚いたのですが、お互い固い握手をしてよろこび合いました。
で、書き下ろしがはじまったのです。
ちょこんと座ってから、わずか1分間のことでした。
テンツクが書き下ろした筆字をゆっくり読んだのは、新千歳の空港に着いて
からのことでした。そこには見事な文字で、私のことを表現した言葉が描か
れていました。ありがとう!テンツク!
この書き下ろしは満塁ホームランだった。
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