【育ち・なおし】

今年も紅葉の時期がやって来ました。
今日も近くの林に出かけて、枯れ葉に埋もれたどんぐりと会話を楽しみながら遊んできました。

遊んできたと言っても、どんぐりたちにとっては命がけです。

どんぐりが落ちている場所近くの、日当りのいい場所にどんぐりを埋めていくのです。その結果、運がいいヤツは苗木になって育っていくのです。

そんなどんぐりとの会話を、今年だけでもすでに３００回ぐらいやっています。面白い現象ですが、どんぐりを埋めてあげた林とか森が、今は私の大切な場所になっています。まるで宝もののようです。

どうか、みなさんもどんぐりたちと遊んでください。会話を交わして下さい。自分の大切な宝もののような場所をつくってくだい。
（どんぐりは、横にして埋めてあげてくださいね！）

さて、４７都道府県をすべて歩き廻って来た私ですが、やっとここに来て、真新しい新鮮な「旅先」を探し出すことができました。

今までは、まだ行ったことのない地方、風景などを探してきたのですが、私の出来立てホッカホッカの新しい感性の信号機が働いて、今まであまり話しをすることがなかった「若い世代」という、地図にない「新鮮な旅先」が見えて来たのです。

大阪で行われた「ONLY ONE おもいっきり生きろ 十牛図」 の講演がそのきっかけとなりました。

そこに集まってくれたのは、ほとんどが２０代から３０代前半の若い人たちで、おもいっきり生きたいけれど、どのように生きて行けばいいのかを探し求めている人たちでした。

この大阪講演を主催してくれた吉澤くんとは、２ヶ月前からどんな講演を望んでいるのかを、私の方から大阪に出向いて相談し合ったり、打ち合わせを丁寧に重ねた結果「おもいっきり生きる方法」に重点を置いて、お話しをすることになりました。

さて、ここからは、私の手のうちをさらけ出して行こうと思います。

２０代から３０代前半の世代の人たちに話すのですが、話す内容を決める前に、私は自分の２０歳あたりにもどることにしたのです。

具体的なんですよ！私の場合は・・・

まず、音楽を選ぶことにしました。私の青春期の風景と生活環境を思い出せるような「音」を選ぶことからはじめたのです。

その結果、私の人生の１０代から２０代の頃を、こと細かく瞬時に思い出しそうないい楽曲が出て来ました。

サイクルの『RED RUBBER BALL』です。この楽曲はポール・サイモンがつくった曲で、１９６６年のビルボード年間２位につけた曲で、ちょうどその当時の私の年齢が１６歳。一番苦しんでいた時期に、いつも聞いていた曲でした。

youtubeで『RED RUBBER BALL』が無料で聞けますので一度聴いてみてください。

http://www.youtube.com/watch?v=1Cxx2fvcpWE

懐かしく思ったのは、この歌詞の中の：
And I think it's gonna be all right
Yeah, the worst is over now
The mornin' sun is shinin' like a red rubber ball　
が、その当時、英語が分かり始めたばかりの、私の頭でも意味が分かって、苦しい時でも歌い続けていたことです。

この一月間、一人の時はいつもこの曲を聞いて来ました。目の前にある風景にはまったく無関心になったような状態で、この曲を数百回もリピートしながら、「昔に還る」作業をくりかえしたのです。

その後この「昔に還る」作業は、大変重要な要素だとわかりました。

その当時にもどって改めて考えてみると、そこには未熟だった自分がボソリと立っていて、まわりの人に説明も出来ず、言い訳もせず、勘違いばかりして、一人よがりの弱虫の自分の姿が浮かび出してきたのです。

この一月間の私は、昔を思い出して、反省ばかりしていました。そして、その当時の人物たちに、頭の中の昔のビジョンの中に入って行って、あやまってばかりいました。それほど今から思うと、その当時の私は問題児だったのです。

言い方を変えると、初期化ばかりをしていました。
いわば『育ちなおし』です。いい１月間でした。自分にご褒美です。

さて、そんな中から、自分しか舵取りが出来ないこの人生の生き方、それも「おもいっきり生きろ」と言い出した大阪講演は若い人たちにおおうけでした。

この大阪から新しい大きなプロジェクトが生まれようとしています。
新しい年がまちどおしい・・・

皆さんも「音」の旅に出かけませんか？
私がそんな時によく使うサイトを紹介します。
１９３０年から１９９８年のビルボードのトップ４０を見ることができるウェブサイトです。

『LYRICS WORLD』：Top-40 Hits of 1930-1998
（Billboard）
http://ntl.matrix.com.br/pfilho/summer.html

『音』は不思議ですよね！
時おり　人の生き様まで変える力があるんですから・・・