朝起きて、一番最初に見たメールがテンプルビューティフルのオーナー
の光田菜央子さんからのメールでした。<http://www.caycegoods.com/>
彼女としんじょんと私の3人で出かけた群馬県大泉町の日系ブラジル人
たちのコミュニティ。ここでの新しい動きが、やっと始まりそうです。
以下、光田菜央子さんのブログを転載しました。あなたの友人知人にも
このブログを転送して下さい。多くの人の参加を求めていますから。
↓光田菜央子さんのブログ:<http://caycegoods.exblog.jp/11404712/> から転載↓
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【自宅で眠っている本があったら送って下さい!】
◆光田菜央子◆
4月2日、私は山田バウさんのご案内で、群馬県の大泉町まで行ってき
ました。
目的は大泉町で日系ブラジル人の支援をされている高野祥子さんや祥子
さんの娘さんで日系ブラジル人の子ども達のための学校やフットサル競
技場を運営されているエリカさんにお会いするため。
そして、大泉町のブラジル人の方々がどんな状況にあるのかを肌で知る
ためでした。
昨年末から日本のアチコチで企業の派遣切りが始まり、多くの失業者を
出しました。お金も住むところもない多くの若者が町にあふれ、デモが
あったり、政府の支援があったりと年末年始はなんだか騒然とした雰囲
気に日本中が覆われていたように思います。
そんななか、はるばるブラジルから日本の企業に出稼ぎに来ていた日系
ブラジル人も職を失い始めました。
特に群馬県の大泉町は製造業の町。町民の15%が出稼ぎに来ている日系
ブラジル人という日系ブラジル人の多い町。そして彼らのほとんどが正
社員ではなく派遣で雇われていました。
今年の2月、町が行ったアンケートによるとその日系ブラジル人の方々
の4割が失業中。しかも職を持っている人のほとんどが派遣で正社員は
8%のみ。非常に不安定な雇用形態でした。
そんななか、真っ先に日本の企業から首を切られたのが彼ら、出稼ぎの
日系ブラジル人の方々でした。経済状況が悪くて日本に来たのに、その
日本でもまた、貧困にあえぐことになってしまったのです。
しかも彼らは日本語が話せない。再就職したくても、働ける工場があり
ません。コンビニやスーパーも言葉が通じないのですぐには働けません。
さらに失業した家族の中には母子家庭もいます。赤ちゃんや乳幼児を抱
えてすぐには動けないお母さんもいます。病人を抱えた家族もいます。
彼らは日本の行政からも、ブラジルからも支援もなく、アパートのガス
代や水道も払えず、中には餓死寸前の家族もいたそうです。
そんな窮状を知って、山田バウさんは昨年末から、何度も何度も群馬県
の大泉町に通われたそうです。
バウさんは、神戸の震災のあと8年間もボランティア活動のために神戸
に留まり、震災にあわれた多くの方に食料や住居を与え続けた方です。
そのノウハウや人のネットワークを活かして、何か彼らのために出来る
ことはないかと、町を歩き続けたそうです。
そんなバウさんが大泉町で出逢ったのが、高野祥子さんご夫婦。
ご自身、日系ブラジル人一世としてブラジルに渡り、ブラジルで長く暮
らしていました。結婚後子どもの教育資金を作るために日本に戻り、工
場で働いていた経験もあります。
その高野さんとの出逢いから、食べるものもなく過ごしていた失業中の
方々に食事を与えるプロジェクトを行ったり、支援物資を送るというこ
とも始まっています。
私はそんなバウさんの活動を、バウさんのサイトで知り、3月のある日、
バウさんにこんなメールを送りました。
「私は本をたくさん読むので、自宅には本がたくさんあります。これま
では、もう読まなくなった本は人にあげたり、妹にあげたりしてました。
でも、この本を売れば日系ブラジル人の方の多少なりとも生活費の足し
になるかもしれません。また友人で本好きの人にも声をかけることもで
きます。私の本が、生活費の足しになるようだったら教えて下さい」と。
これは、ホントにささやかな申し出でした。本を送れば何かの足しにな
るかな?程度のことだったんですが、バウさんから「それだったら大泉
に行って実情を見てみませんか?」とお誘いいただき、大泉町まで行っ
てきたという次第です。
そして、日系ブラジル人の方々の窮状を知るにつけ、そして高野さんや
エリカさんの温かいハートを知るにつけ、私の本棚にある本では足りな
いことがよ〜く理解できました。
そこでお願いです。
皆さんの本棚で眠っている本を大泉町の日系ブラジル人の方々に寄付し
ていただけませんか?
これは読むためではなく、生活費のために、中古本として売るための本
ですから、古くていらない本ではなく、まだキレイで書き込みがない本、
売れる本を求めています。
私たちの本棚に眠っていた本が、日系ブラジル人の赤ちゃんのミルク代、
来月の電気代になります。生きたお金として役立ててもらうことができ
ます。
日本人だってたくさんの人が失業しているんだから・・・・!って思わ
れるかもしれません。そして嫌だったらブラジルに帰ればいいって思わ
れるかもしれません。
でも、日本人が日本で失業しているのと、遙か遠いブラジルからやって
きて、日本で失業しているのでは、置かれている状況がかなり違ってい
ます。言葉が話せない。日本の行政からの生活費の保護もない。もちろ
んブラジル政府からの援助もありません。
ブラジルでの生活が苦しくて日本に来たのに、日本でもまた失業。苦し
い状況に置かれてしまいました。しかも、彼らは、ブラジルでは日本人
だと差別を受け、日本に来たら、今度はブラジル人だと差別を受けてい
ました。
せっかく魂のルーツである日本に来たのに、日本が嫌いになって帰って
しまっては哀しいではないですか。
そして、親が失業した家族の子どもたちの多くが学校に行けず、家に閉
じこもっているとも聞きました。日本語が話せないから日本の学校にも
行けないし、ブラジル人学校も学費が払えなくて行けない子ども達がた
くさんいます。
ネスポというフットサルの競技場や日系ブラジル人学校を、私財をなげ
うって、全部私費で作られ運営されている高野さんご夫妻や戸澤エリカ
さんたちは、いま、日中のご自身のお仕事が終わったあとに、その失業
中の日系ブラジル人の家族のために、いろいろ仕事をされています。
たとえば、バウさんの働きで、フードバンクから企業に余っている食料
が時々届きます。それを失業中の家族に分けたり(これってかなりの重
労働です!)、各家々を廻って、生活の様子を見に行かれたりもされて
います。
その献身的な姿を見ていると、何か私にもできることはないかと思って
しまいます。
もっといろいろ書くことはあるのですが、取り急ぎ、いま私ができるこ
と。それは本好きな方に本のご寄付を呼びかけることです。
きっとどなたの家でも、眠っている本があると思います。そんなもう読
まないけど置いてあるっていう本があったら、下記の住所あて、何冊で
もいいので、送っていただけないでしょうか?
何度も書きますが、ホコリをかぶった不要な本ではなくまだ売れるキレ
イな本を送ってください。amazonとか古本屋さんとか、様々なルート
を使って本を売ってもらうので、売れないと、重いゴミになってしまい
ます。
送り先は、下記の日系ブラジル人の学校と、ネスポというフットサルの
競技場がある住所あてに。
ここに送っていただくと、学費が払えないけど学校で勉強したいってい
う子ども達が、私たちが送った本を売ることで、自分の学費を稼ぐこと
もできます。もちろん、赤ちゃんのミルク代にもなります。
送り先
〒370-0615 群馬県邑楽郡邑楽町篠塚3272
ネスポ 戸澤様あて
Tel: 0276-89-1822
http://www.nespo.jp/
ご協力、どうぞよろしくお願いします。
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