つい先日、都内で面白い会合がありました。日本各地からNPOやNGOや
地域貢献団体などが集り、次ぎの選挙の対応などを議論しあった、おそ
らく日本で始めて開かれた会合でした。
集った50近い団体は、どこも名前がポピュラーになったグループばか
りで、沖縄から北海道までその地域地域に根ざした団体の理事や事務局
長ばかりで開催されました。
このお会合の面白さは、秘密裏に行われたと言うところにもありました。
日頃からメディア関係には強いパイプを持っている連中が、これだけ集
ったにも関わらず、メディアの取材はまったくなく、今回の会合ではな
かなか会うことが出来ない状態だった日本の主要なグループの重鎮たち
を丁寧に結びつけたいと言う呼びかけ人の「こころ意気」がそのまま反
映されて、そうさせたのかも知れません。
実は、当初この会合に私は呼ばれていませんでしたが、呼びかけ人の一
人が、もうすぐ私が「市民活動」という表舞台から引退するらしいと言
う噂を何処かから聞いたらしく、急遽、発言権を持つオブザーバーとし
て参加して欲しいと連絡があり、バウ節の苦言の一つでも聞かせて欲し
いとなって参加することになったのです。
会場は盛況でした。日頃からお互いの名称だけは聞き合って来た人たち
が、この場で一同に出そろったのですから、そこら中から「わぁ〜〜!
やっと会えましたネ〜!」という嬉しそうな会話が飛び交っていました。
会合は休憩を挟んで5時間行われました。その中心議題は『私たちと政
治』と言うもので、いままでなかなか入って行かなかった政治の世界に
もっと私たちの提案を差し込んで行こうと言うものでした。
5時間のブレーンストーミングが終わり、残りの1時間でまとめて行く
作業に入って行きました。ここでは私を含めた5人の人が皆さんの前で
議論をしながら、まとめの作業に入って行きました。
ここで私が提案したのが、前々から皆さんに提案をしてきた、一人から
でも政治を動かすことが出来るロビー活動のやり方を二つの例を持ち込
んで提案したのと、もう一つ、政党を選択という言葉から離れて、政治
家個人のいい主張を取り入れて欲しいと言う点でした。
日本のロビー活動は、まだまだその本来の生命力を発揮していません。
これは、いつも話しやすい、聞いてくれやすい野党にばかり提案をして
来たからです。ロビー活動と言うものは、本来が政権与党の重鎮を動か
して、その部類に属する官僚を効果的に動かすものであるべきなのです。
そんなロビー活動が出来る人を、皆さんのグループの中で何人お持ちで
すかと聞いたところ、多くの人が首をひねっておられました。
そんなロビー活動が出来る人がひとりでもいたら、村役場をうまく動か
せるし、市議会にも県議会にも、しいては立法府まで動かせることが出
来るのです。(ここで、会場全体から大きな拍手がわき起こりました)
まとめの1時間の終了間際に、また私の発言時間が回って来ましたので
今度は、私が一番注目している「マニュフェスト」について話しをさせ
て頂きました。
私が注目しているマニュフェストは、日本新党の田中康夫氏が出して来
た『ベーシック・インカム』です。残念ながらこの会場での私の持ち時
間が残り5分となったので、みなさんには『ベーシック・インカム』に
ついて、ご自分で研究し始めて欲しいと言う説明だけに終わってしまい
ましたが、感触としては会場におられたほとんどの人に、わたしの思い
が伝わったように思えて嬉しかったです。
田中康夫氏『ベーシック・インカム』:
さて、ユーロッパから始まったこの『ベーシック・インカム』の動きを
いち早く日本に伝えようとしているドイツ在住の吉田和彦氏が9月5日
私に会いに来てくれることが決まりました。
待ち合わせ場所は、その頃私が頻繁に出入りしている群馬県大泉町にな
りました。もし『ベーシック・インカム』に少しでも興味が湧いたら、
私と一緒に吉田氏とお会いして、ユーロッパの新しい動きについて彼の
説明をお聞きください。
『開け!にっぽん!』これは私がひとりでやっている『OPEN JAPAN』
の日本語訳です。元々は『OPEN SESAME』から取った言葉で、意味は
『開け!ゴマ!!』から生まれています。
そろそろ日本を開く時期が来たようです。
そろそろみんなで動き出しましょうか。
|