【あやまりの旅】

以前から決まっていた１６日、１７日の二つのアポが直前にキャンセルさ れました。二つのアポが直前にキャンセルされるのは、今までなかなかな いことです。

１人はガン患者でかなり進行しているようで、娘さんからの要請で私の方 から湘南の病院へ行ってお話しをすることになっていましたが、兄弟から 反対されたので、もう少し時間をかけて家族会議をしたいと言うことでア ポがキャンセルになりました。

もう一つは同じ湘南に住んでいる若い男性から、いろんな相談をしたいと 書かれた深刻なメールをもらっていて、一度会って話しをしようとなった のですが、これも直前にキャンセルです。彼は何かを思いついたようで、 神戸に行きたいのでと言う理由を説明していました。

さて、これはどうしたんだろう？何かあるんだろうな・・・と考えていた ら、どうも私も神戸に行けと言うことだと思い当たってしまったのです。

私が神戸元気村を引き払って、神戸から離れてすでに７年半が経とうして いるのですが、特に昨年からは、その時に起こった出来事を少しづつ思い 浮かべては、ひょっとするとあの時はこんなふうに出来たのに、とか、も っと力を出すべきだったとか、反省する思いがつのっていたのです。

そこで思いついてから、わずか５分後にはスカイマークの神戸空港行きの 予約を完了していました。

セレモニーが行われる神戸市役所の隣にある東遊園地には、早朝５時半と 言う時間なのに、たくさんの人が集まっていました。
http://www.kobe-np.co.jp/photo-gallery/shinsai15/0002647860.shtml

今日はスタッフではなく、一参加者ですから自由にのんびり過ごさせて頂 くことにしました。わざと本部のテントには近寄らないようにしました。

そうだ今日はひとりぼっちになって祈ってみよう・・・。
となったのですが、その前にここで震災の後も含めて私が関わって見送っ た神戸の１２人の御霊と５匹のネコちゃんと８匹のワンちゃんを思い浮か べて、言葉にならない会話をしていきました。

ここでは最初にあやまることをしました。この時に順番に思い浮かべた存 在たちに、あの時、もっと会話をした方が良かったと今は思っていると伝 えたかったからです。

そんなことをやっていたのですが、その最中も山口ハルや中野慎吾や元気 村の副代表をやっていた吉村くんの家族に会って、魂の方の会話は中断気 味でしたが、この意味を理解していない人から見ると、ヒゲぼうぼうの初 老のおじさんが、何かふらふらしているように見えたことでしょう。

一様のことをやり終えて、東遊園地の会場を出てから三宮まで歩いたので すが、その時もまだ私の『会話』は続いていました。

さて、どんな道を通ったのか、普通は市役所を通って三宮の駅に行くので すが、その市役所も覚えていないし、三宮でまだ早すぎると言うことで、 マクドナルドで暖かいコーヒーを飲んだらしいのですが、この日の夕方、 私の記憶をたどってみると、その会場から三宮の駅までの記憶とマクドナ ルドに入って飲んだはずのコーヒーも見事に記憶に残っていないのです。 フィレオフィッシュの味まで忘れてしまっているのです。

この時に、何かを引きずってよたよたと歩いた記憶は残っているし、あや まった相手のことも覚えているし、話しの内容も覚えているのですが現実 の社会の風景はまったく記憶されていないのです。

こんなことは始めてでした。わずか数時間後に、その日の中の１時間分の 記憶が全くなくなっていたのです。
やはり深いところに入った時は、誰でもこうなんでしょうね。

さて、１２時ごろ御影公会堂の会議室に、神戸元気村の仲間が約３０人も 集ってくれました。この日集った赤ちゃんやお腹の中の赤ちゃんまで入れ ると３０人を越えたでしょう。やはり仲間はいいですね！これからは今ま で以上に、この仲間たちとも会話を進めて行きたいと思ってしまいました。 四万十塾のとーるの車で、神戸空港まで送ってもらいました。

ありがとう！みんなの元にはまた私の方から出かけて行くから、その時思 う存分話し合おうなぁ〜！

それまでは、それぞれの役割だと決めたことに愛情をそそいで行こう！
溢れんばかりの愛情だよ！慈愛だよ！
それがいちばんだよ！周りの人を助ける人になって欲しい。

いろんなことを学習させてくれた神戸。
やはり神の扉が開いたのであるかも知れない。
その場に立ち会わせてくれたことに感謝します。
願わくばそのように感じてくれる人が多くなることを期待しています。