悲しい知らせが舞い込んで来ましたね。好きだった加藤和彦が自殺した
らしいのです。それも今年の紅葉を見に、来週行こうと楽しみにしてい
た軽井沢だからなおさら悲しい思っています。
清志郎の時も、何日も彼の曲を聞いて悲しいんだのですが、加藤和彦の
場合はその時のダメージより大きなものを受けている最中です。
3年前の2006年11月9日は、私の運転免許の更新日でしたがその
夏あたりから私の目は急に見えなくなってしまって、それまで全国をく
まなく走り回っていた生活にピリオドを打つことにしました。免許の更
新を断念したのです。
そして最後の3ヶ月間を九州と北海道に車で旅をすることにしたのです。
その時、車に積んで行ったCDの中に加藤和彦の『水虫の唄』が入ってい
て、20枚ぐらい持ち込んだCDの中で、この曲を一番聞いていたし、車
の中でいろんな景色を見ながら大きな声で歌っていたのです。
雲仙岳を見ながら聞いていたし、長崎新聞の駐車場に車を停めたときも
この曲を聞いていたし、宮崎の幸島を見ながらこの曲をうたっていたし、
オンネトーに着いた時もこの曲を聞いていたし、チミケップを出る時に
もこの曲を歌いながら出て行ったし、この曲を聞きながら知床峠のジャ
ガバタを食べながら羅臼岳を眺めたりもしました。
この『水虫の唄』は、私の青春の大切な大切なラブソングだったのです。
最近できたあの本は、この3ヶ月の各地での準備期間があったからこそ
生まれて来たものなのです。この曲はいつも私の動きのBGMをかなでて
くれていた、ほうれん草の赤い根っ子のような曲だったのです。
悲しいな・・・・・
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