4月2日、NHKの夕方の番組で『ラップ療法』と呼ばれる治療
法が紹介されました。NHK総合:ゆうどきネットワーク:
http://www.nhk.or.jp/shutoken/yuudoki/back/2008/04.html
埼玉県の東鷲宮病院では、傷の手当てに今までの常識とされて
来た、従来からの消毒剤をいっさい使用せず、傷口を十分に水
道水で水洗いをして、市販のラップを巻くことで、傷から染み
出る滲出液を使った自然治癒力で傷を治療する『ラップ療法』
を続けていて、要介護のお年寄りに多い、床ずれの治療にも効
果を発揮しているという内容の番組でした。
この番組を、もう一度見たいという人の投票で、何と1位です。
皆さんも投票してして下さい。
http://cgi2.nhk.or.jp/shutoken/yuudoki/vote.cgi
医療法人三和会 東鷲宮病院:
http://www10.ocn.ne.jp/~washimiy/index.html
東鷲宮病院内 褥瘡・創傷ケアセンター:
http://www10.ocn.ne.jp/~washimiy/treatment.html
この番組を偶然見たのですが、いやぁ〜!感動しましたね。
まず、今までの『消毒』に関しての一般常識をこの病院は自ら
の勇気をもって、私たちに問いかけていることです。そのすご
さは、多少とも医療界に出入りしている身として、想像するだ
けで身震いしてしまいそうです。
番組の中では、やけどの際のラップ治療についても映像で紹介
していました。
今までのやけどでは、すぐに消毒液を使用していましたが、こ
の番組の中の映像では、消毒液をいっさい使わずに、水道水で
傷口を洗い流して、その部分に市販と同じサランラップを巻い
て、その外側に包帯を巻くと言うものでした。
今までのやけどでは、たとえ治ったとしても、傷の部分が何ら
かのケロイド状になるのですが、このラップ療法ではそのケロ
イドの傷跡が残らず、きれいな肌にもどると言うものです。
その根拠として、消毒液は確かに悪玉の菌を死滅させるのです
が、それと同時に傷口を治そうとする善玉の細胞までも死なせ
ているからだと説明していました。なるほど、なるほど。これ
は説得力がある。ある。
と言う訳で、この放送をきっかけに、いろんなサイトでこの
『ラップ療法』をについて調べてみましたが、東北におられる
鳥谷部俊一医師の動きが一番目につきました。
http://www.geocities.jp/pressure_ulcer/
鳥谷部医師は、ラップ療法と呼ばずに、開放性ウェットドレッ
シング療法Open Wet-dressing Therapy (OWT)としています。
彼は、日本各地の医師会などに、すごい回数の講演をしかけて
くれています。
こんな少数の、しかも優秀な医師たちが動き出してくれている
からこそ、今までなんの不思議もなく信じてきた間違った「常識」
と「習慣」がくつがえされて行くのでしょう。たとえ少しの歩幅
だとしても。
今日本にいる医師の内、何人がこの治療法の有効性を知っている
のだろうか?たとえ少し知っていたとしても、自らの意思でやけ
どの緊急治療をこの「ラップ療法」で出来る勇気のある医師は何
人ぐらいいるのだろうか?・・・と考えていたら、
実は、この問いかけは、私たち自身の生活の中に活かさなければ
ならないのかも、と気づいたのです。
もし、自分の身近な人が大やけどをしたら、その時私は水道水と
サランラップだけで済ませることができるかどうかと言うせっぱ
づまった問題なのです。
私たち自身が勇気を出さない限り、新しい「常識」と「習慣」を
手に入れることはできないのかも知れません。
さて、この2年間、追い求めてきた『ソマチッド基金』がやっと
ここに来て動き出すことになりました。
5月19日から26日にかけて、8日間のガストン・ネサーン氏に
会いに行く旅の始まりです。
カナダのケベック州に住まわれているネサーン氏は今年84歳にな
られ、今まで長年研究されてきた免疫予防医学の集大成を、来年
あたりに出版される予定だと伺いました。
その集大成の話しも含めて、ガストン・ネサーン氏は3日間の特別
研修を私たちに用意してくれました。
今回の私たちの目的は、明解です。
1、日本では、進行がん患者に対して適切な治療法がない。
そこで、もし可能なら714Xを日本のがん患者に用いる事
により、がん患者に少しで役に立ちたい。そのための、基礎
的な知識と実際の使い方を教えて頂けないか。
2、その際に、もし可能になれば、日本での臨床成績をネサーン氏
にお送りする用意がある。
3、出来ればネサーン氏の研究成果にあたる著作を日本で出版したい。
と言うものでした。それに、答えて、ネサーン氏は臨床的に用いる事
のノウハウを教える用意がある。そして、現在、臨床治験を行って
いるので、それに加われる可能性がある、と回答して来ました。
ここで、もう一度明解にソマチッドの医療効果についてふれて置き
たいのですが、カナダでは末期ガン患者を含む75%の患者が回復
したと評価されているのです。
そのソマチッド療法を、日本ではまだ本格的に誰もガストン・ネサ
ン氏から直接教わっていないのです。そのこともあって、私たちは
そこに一縷の望みをかけているのです。
今回の日本からの参加者は、長年大学病院の外科部長をやってこら
れて、日本のガン治療の最先端におられた医師の萩原 優氏、『ガ
ン呪縛を解く』を書かれ、千島学説の伝承者でもあるジャーナリス
トの稲田芳弘氏と奥さまの陽子さん、そして私と一緒にカナダに行
こうと当初から誓い合ってきた亀山祥彰氏と通訳として、弘前大学
のフランス語教師の松山さんの5人です。(残念ですが、私は病院
通いのため、行けません)
今週中にカナダ行きのフライトが決まり、そのチケットの購入時期
が迫って来たのですが、今現在「ソマチッド基金」でお預かりして
いる金額が、70万円を越えたところで、5人分8日間の旅費、滞
在費、通訳料など、まだ不足しています。
最終的には、私自身で不足分を借財してでも、この『ソマチッド基
金』を有効に活用したいと考えていますが、その前に、皆さんにこ
の『ソマチッド基金』を今一度ご理解いただき、ご協力下さること
を望んで、このメールをしたためました。
どうか、ご協力下さいますようお願い致します。
詳しくはソマチッド基金をご欄ください:
http://www.peace2001.org/2006/main/rashin/somatide_fund.html#fund
ネサーン氏が黙して語らなかったもの。60年の研究成果をカナダか
ら持ち帰り、翻訳・出版する費用を「 ソマチッド基金 」として出資
して頂けないでしょうか?
渡航時期は5月を検討しています(しかし期待するような資料があ
ったり、持ち帰ることが出来るかどうかのリスクがあることはご了
承下さい)。この本は「 いのち 」と云うものを根底から問い直す
ものとなるでしょう。80歳を越えたネサーン氏に会いに行くのは今
しかありません。どうかみなさん、よろしくお願いします。
【郵便振り替え】
口 座 名 : オープンジャパン
口 座 番 号 : 00980−5−12290
※ 通信欄に『ソマチッド基金』とお書きください。
※ ご寄付頂いた方のお名前は、オープンジャパンのサイトの
『ソマチッド基金』の中でアップさせて頂きます。また出版予定
『ソマチッド』(仮)の後書きに掲載させて頂きます。 |