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【バウの道中記】2006年12月8日 ジョンの日 武蔵野庵 |
【ソマチッド概論2】
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これから語る事は、遥かなる太古の昔に原始宇宙が行った生命創造作業の話であり、宇宙の描いた筋書き通りに物質や生物が組み立てられて行く行程、つまり天体磁場に冥伏した設計図(
記憶情報)に従って、宇宙力が物質を進化させて行く過程の物語です。
原始地球がその胎内に宿した生命について、現代科学とは異なる発想の下で、今一度改めて「生命の発生」を考えて見たいと思います。
■作業者は一体誰だ?■
宇宙開闢時(ビック・バン)に誕生した巨大空間渦は、三次元立方の超大な磁場圏(渦磁場)を形成しており、その回転磁場には原始宇宙から由来する記憶情報が満載されています。
その記憶情報とは宇宙の本懐である「生命創造作業の手順」であり、それは前宇宙から継承された過去世の記憶と呼べるものです。
気(宇宙の本源物質:fozon粒子)が膨張と収縮を繰り返す我々の大宇宙は、想像を絶する遥かなる太古の彼方から、破壊と創造を交互に繰り返えして来た「振動宇宙」であって、その膨張時の表の行程にのみ、空間が生まれ、運動が起こって、生命が誕生して来ます。
宇宙の本懐である「生命創造作業」を一重に担う場所は、宇宙空間に発生した九種の空間渦の中でも、その央分に位置する第五次元磁界・惑星系であり、その中でも特に太陽系(第六次元磁界)の内懐に抱かれた地殻を有した内惑星(地球型惑星群)が、生命の創造作業を直接担う役割の天体であって、そして更にその中でも「水の惑星」のみに生命が誕生して来ます。
その惑星が「砂漠の惑星」になるのか、それとも生命を孕む「水の惑星」になるのか、その差は惑星渦の回転力の馬力の違いであり、成熟した一個の外殻軌道衛星を持つか否か、つまり水分子の源である星間物質をどれ程吸収できるか否か、それによって定まります。
我々の地球には分不相応な月が存在しますが、月の電磁的な誘導によって、地表の生命が誕生して来たと言っても一向に構いません。
天体渦の中心点は渦系の重力が向心する吸核点(ブラック・ホール)であり、星間ガス(重水素ガス)を圧縮して中心物体(center matter:コア)を産み出す創造点(零点)であって、コア(物質)を生産する事が渦系の本願と言えます。
コアとは物質宇宙の象徴であり、渦の子供に他ならなく、そのコアの成長と足並みを揃えて生物が誕生し進化が起こります。
生物の肉体とは地球コアの分身であり、コアとは母親の“子宮”に各当するものです。
現在の地球は既に成熟したコアの姿を呈しており、この地上の今の地球そのものがコアである事を認識して頂きたいと思います。
もう一度言及しますと、コア(磁場圏を除いた物体地球)の成長と生命成長は一緒であり、地球の進化は物質の進化であるばかりか、細胞(生物)の進化と一緒であって、更に地球の異常は生物の異常であるばかりか、過去の生物の体は過去の地球の状態と一緒、そして現在の生物の体は現在の地球の状態と一緒なものです。
母親の子宮で再現される、魚類−爬虫類−鳥類−哺乳類という過去40億年の生物進化の縮図は、地球自身の進化の歴史であり、生物とはその地球進化を行程別に忠実に再現する「鏡」に過ぎません。
これは進化の謎を本当に解明したいなら、胎児よりも子宮を、そして化石よりも地球を見なければならないと言う話です。
地球は惑星渦系(planetary vortical system)と呼ばれる「平面渦流(渦骨格)」とその渦巻きの角運動が生み出す三次元立方の巨大な「渦磁場」を呈しており、いわゆる地球磁場圏と呼ばれる回転する天体磁場(celestial force field)を有しています。
その渦磁場の系重力の吸核力によって星間ガスが圧縮され、回転の中心点には中心物体(コア=物体地球)が誕生して来ます。
「生命創造作業の記憶」はこの地球磁場圏が握っており、それは遥か彼方の超大な大規模宇宙流から渦の連動発生によって継承されて来た古来の記憶と呼べるものです。
惑星に取って、その磁場圏とは自己の心に各当するものですが、そのセンターコアとは自己の肉体に各当するものと言えます。
天体磁場に冥伏した「生命創造作業の記憶情報」は地表の原始海洋に添付され、その水磁場の中で実際の創造作業が行なわれます。
天の情報を受け取るレセプターとは水磁場であり、具体的には水の五員環分子クラスターもしくは六員環分子クラスターと言うサイクル場(分子磁場)を有した水分子が担当しますが、実際の手足となり、具体的な物理作用を実行する仕事人の水分子は「オキソニウム基(OH3)」と「水酸基(OH)」です。
これらは海洋に溶け込んだ金属原子をイオン化(不活性化)し、それを取り囲んで立体的な“含水錯体”を形成するばかりか、P(燐)やS(イオウ)といった活性元素と化合して、活性基であるPO4(燐酸基)やSO4(硫酸基)へと変貌し、様々な無機生命体を誕生させます。
有機物質(原始大気)が溶け込む以前の沸騰する原始海洋に於いて、無機化合物のスープと化した熱水圏が生命の創造行程の最初の1ページを開いており、その骨格ベースの花形は何と言っても、最も物量が優る岩石の主成分であるSi(珪素)であって、SiO2(珪酸)に象徴される「珪酸塩」及びそれがAl(アルミニウム)に遷移した「アルミノ珪酸塩」と言う極めて基礎的な塩類の世界が主役の座を占めます。
これらは言わば、無機世界の有機体とも呼ばれる“含水粘土鉱物”の中心母体になるものであり、その後に訪れる有機世界のお手本となるものです。
ちなみに、カオリナイト、パイロフィライト(葉蝋石)、モンモリロナイト(緑泥石)あるいはセピオライト(海泡石)といった粘土鉱物は、水中に於いてイオン交換力に優れ、二酸化炭素を吸収して酸素を放出すると言う、まるで植物の光合成の地で行く様な機能を呈するばかりか、中にはその含水構造がDNAを彷彿とさせる二重螺旋構造を呈する物まで存在します。
これは最初の無機世界の骨格構造を、後の有機世界が模倣したと言うよりも、無機の世界でも有機の世界でもあるいは流体マントルの世界であっても、地球磁場圏から添付される「組み立て情報」は何時の時代でも一緒だと言う話であり、地球はいつの場合も地表に存在するその時のその材料を使用して、生命の組み立て作業に入るものだと解釈しなければなりません。
多数派の「珪酸塩鉱物」や「アルミノ珪酸塩鉱物」が水磁場の誘導により進化を続けて、やがては「粘土鉱物」という有機体模様の高度な無機生命体に成長するのに対して、それらと同時期に形成された少数派の「燐酸塩鉱物」は独自の進化を続けて、その旺盛な反応力で「含水燐酸塩鉱物錯体」へと成長します。
この鉱物錯体が結局の所は、無機と有機を繋ぐ「架け橋」的な役割を担って行くことに成り、これから訪れる未来の「有機世界」の骨格基盤を根底から支える重要な役割を担うことに成ります。
東洋的な分類をすれば、珪酸塩鉱物が陰の基礎土台になるのに対して、燐酸塩鉱物は陽の本質(運動)を奏でるものであり、有機物と直接係りを持つ無機物だと言えましょう。
ソマチッドとは、この「燐酸塩鉱物」に他ならなく、基本的には極めて原始的な無機生命体であって、無水状態では鉱物として存在するばかりか、水に触れるとたちまち「含水燐酸塩鉱物錯体」へと変貌し、燐酸基に由来する様々な作用を呈示します。
特にそれが生物の体内、つまり“命の場”に存在する場合は、最も基本的な生命代謝機能に係る作用を発揮し、それ自体が「命の場」からエネルギーや情報を受け取る「電磁場レセプター」となるばかりか、血中の金属イオン同定や、貴重な血中燐酸基供与体として、あるいは電子の授受体として種々の働きを行います。
我々生物の体(有機体)を支えているものは、無機元素や無機化合物に象徴される無機基盤であり、生物種が下等になればなる程、それだけ無機に対する依存度が増加します。
高等動物よりも下等動物が、そして動物よりも植物の方がその依存度が高くなる事は言うまでもありません。通常「燐酸塩鉱物」は火山や温泉で育成されており、特に海底火山の噴出孔や温泉内部に大量に発生するものです。
原始地球を彷彿させる深い海の海底火山の周辺では、各種の「含水燐酸塩鉱物錯体」が誕生しており、それを獲得する為にシアノ・バクテリアや海草類や微生物(プランクトン)が大群落を形成しています。
それは現代生物の「燐酸循環」の出発起点とも呼べるもので、地上の生物の貴重な燐酸供給源をなしています。
「燐酸塩鉱物」の構造は、基本的には「珪酸塩鉱物」と一緒であり、中心核の金属元素(FeやMgやCuやPbなど)を中心に、複数の燐酸基(PO4)が配位結合したもので、中心核元素の種類によってその構造も機能も少しずつ変化します。
原則として四面体構造を呈しますが、燐酸基がハロゲンや水分子に置換された物も在って、その構造は一様ではありません。
一般に燐酸塩鉱物と言えば、リン石灰やラズーライトやモナザイト、あるいは藍鉄鉱やストレング鉱やトルコ石などが有名ですが、無機生命体(ソマチッド)と呼ばれる「含水錯体塩」の場合は、中心核元素に燐酸基が2分子〜4分子配位したもので、主にMg系とFe系の両系統に分かれます。
当然、含水錯体であり、水分子が燐酸基を取り囲む様にクラスター結合を起して電磁皮膜を形成し、それ自体が生命模様を呈します。
外から覗けば、一見動き回る微生物の様に見えるソマチッドですが、その推進駆動力の源は各種の生体酵素やコロイド分子と一緒であり、燐酸基が誇る旺盛な電磁気力であって、疎水性(反撥力)に基づくものです。
無論、彼等が自己の意思で動いている訳では無く、彼等の司令塔(心)である外磁場がその運動を統括し、目的の行動を起させています。
電荷(分子磁場)を備えたソマチッド分子は、例え無機骨格であっても、それ自体は他の有機分子と一緒であり、最も原始的で基礎的な生体分子の一つと言えます。
灼熱のマントル地獄、新生元素の放射線が飛び交う嵐の中で、降り注ぐ水は直ぐに蒸発すると言う朦々たる原始大気の下、最初に組み立てられた地上の無機生命体とは金属元素を基盤にした簡単な化合物であったと考えられます。
やがて誕生する熱水圏では、水分子と化合した無機生命体がソマチッドの様な「含水錯体塩」へと変貌し、次第に「ポルフィリン錯体」の様な巨大な複合塩を形成して行ったと思われます。
無論、その組み立て手順はいかなる場合も一緒であり、基本となるは天体情報のレセプターである水分子の五員環サークルや六員環サークルです。
水の中に金属元素を入れると、水磁場が本能的に反応して、元素の手足である最外殻軌道電子を剥ぎ取ってイオン化し、その元素を無反応でネガティブな状態に拘束します。
その状態はまるで水分子クラスターが金属イオンを抱き込んだかの様に見えるものです。
水分子の六員環サークル・クラスターは、原子磁束が回転する球体状の電磁場を囲っており、その電磁場の中に捕獲された鉄イオンは磁化されて、もはや鉄では無く、ただの水分子へと変じてしまいます。
一方、それに対して、燐(P)の様な活性した猛毒の非金属元素には、水の遊離基である水酸基(OH)が対応し、四つの水酸基と化合して燐酸基(PO4)へと変貌させ、その旺盛な反応力を奪い取ります。
実際には、燐酸基は水のオキソニウム基と反応し、オルト燐酸(H3PO4)の形態を呈しています。今、水分子クラスターが鉄イオンを抱いた六員環鉄が存在すると仮定すると、オキソニウム基はせっせと燐酸基を六員環鉄の中に運び入れて、あっと言う間にFe系の「燐酸塩錯体」を造り出してしまいます。
それが水の本能と言うよりも、水は常に外磁場である天体磁場に磁化されており、生命創造の為の必需品を組み立て様としているに過ぎません。
生命を創造した実際の作業者は誰だと言えば、それは天の組み立て情報を受け取り、手足となって動く水であり、水こそ生命の本源的な物質と言えます。
地上の生物とは「水の化身」であり、特に血液の様な「生体水」は“命の場”に磁化された特殊な水であって、目に見えない命を反映する「命の象徴」とも呼べるものです。
肉体磁場(命)と血液の係りは、地球磁場圏と海洋の係りと一緒であり、海が空の色を忠実に反映する様に、水は磁場の正確な情報レセプターだと言っても過言ではありません。
B ソマチッドの性質と働き
「無機生命体」と呼べるソマチッド(含水燐酸塩鉱物錯体)は、原始地球に有機物が誕生する以前の遥か太古の昔から存在するものであり、有機物に取っては原始海洋にもともと存在した環境因子の一つだと言えます。
と言うより、有機物に取っては事実上、取り分け貴重な燐酸源であり、その重要性を現代風に表現すれば、自動車のボデイ(有機物)と車輪(燐酸基)の関係であって、その物質に燐酸基(車輪)が付いていなければ、それを自由に操作して運搬する事が出来ないからです。
ソマチッドの運動能力は、それは決して自律運動とは呼べないものの、燐酸基が持つ能力に他なりません。
また燐酸基は運動能力だけでは無く、互いに結合する能力を備えており、エステル結合によって固く結び付く性質を備えています。
承知の様に、DNAに於いて燐酸基はペントース(五炭糖)とペントースを結び付ける接着剤の役割を呈しており、光合成に於いては、糖類の結合に関与している.ばかりか、また骨や歯の主成分の一つである燐酸カルシウムの接着能力(Ca沈着能力)とは、この燐酸基が持つ能力に起因するものです。
燐酸基が示すこの結合能力は、互いに電荷反撥する筈のソマチッド同士が互いに手を結んで、二分子体や四分子体を形成し、時には鉱物結晶の様に大規模な集団を形成すると言う事実からも推測できると思われます。
燐酸基の最も優れた特筆的な能力と言えば、何と言ってもその酸化能力であり、電子を放出する能力です。
燐酸基の酸素原子は相手に一個の電子を与える性質を備えており、特に水中の金属イオンに電子を供与してこれを原子化し、活性を甦らせると言う作用をもたらします。
金属元素の活性を常に打ち消そうとする水磁場の性質とは正反対ですが、金属原子のパワーを補給して生きている酵素や補酵素にとっては、燐酸基の酸化能力は決して欠かす事の出来ないものです。
当然、電子の供与体で在れば、逆に電子の受け取りも可能であって、この様な燐酸基の電子授受に関係する能力は、ソマチッドが金属イオン(特にCaイオン)と密接な関係を持っている事を暗示しています。
ソマチッドが燐酸カルシウム:Ca3(PO4)2の殻を作る事実は知られていますが、本来それは骨や歯の中で行われるべき行為であり、血液中で行われるべき行動ではありません。
彼等に取って血液とは外環境になり、そこに何かの異常が在る場合や、あるいはその環境から出された場合、本能的な行動を取ると思われます。
燐酸カルシウムと言っても、白色塩を呈するのは、燐酸三カルシウムだけであり、燐酸二水素カルシウムや燐酸一水素カルシウムと言った塩は無色透明であり、また燐酸ナトリウムあるいは燐酸カリウムも皆無色透明な塩です。
ソマチッドが白色の殻ばかりでは無く、透明の殻も作ると言う観察結果を踏まえれば、それが水中金属イオンを同定し、電子を与え燐酸基を添付する役割である事が明確に憶測できます。
生体物質の多くに「燐」が関与しており、リン糖、リン脂質、リンタンパクなど、それらは生体にとって極めて重要な働きをしています。
もとろん、燐と言っても燐原子がそのまま使用されている訳では無く、燐は全て燐酸基(PO4)という形式で取り込まれています。
現在は細胞膜の糖鎖の研究や、リンタンパクの研究が盛んに行われていますが、その研究とは早い話が体物質と係る燐酸基の研究だと言っても過言ではありません。
燐酸基と言えばATPに象徴されるように“エネルギー供給体”というイメージが強いのですが、では燐酸基の一体何がエネルギーなのかと問えば、具体的な解答を陳べられる者は誰も居ません。
現代科学は余りにも分野別に細分化され、分野と分野を繋いで総括的(ホロニック)な判断を下す全体的なマクロ認識に欠けているから、逆に個(色)が持つ本来の価値と意味すら見失ってしまうのです。
バリバリの高分子有機体分子の中に、なぜ燐酸基というチビの無機分子団が混じっているのでしょうか? 糖にしても脂質にしても、あるいは巨大なタンパク質にしても、燐酸基が付いている位置を考えれば(頭部か脚部といった端部)、その根本的な役割が認識できる筈です。
また燐酸基が“エネルギーの塊”だと理解される由縁は一体どこに在るのでしょうか?それは燐と酸素の結合エネルギーの話ですか、それともそれが一番小さな電子供与体物質だからなのでしょうか?
現代科学は、その様な一物質に潜む秘密を探り出す様な研究をしているから、全体像を気が付かずにいるわけです。ATP酵素が“生命エネルギー”を運んでいるから、細胞は生きていて、その細胞が生きているから生物体の命が有ると言う、そんな演繹的な発想がそもそも狂っているのであり、ATP酵素の役割は単に一個の燐酸基を置いて来るだけの話に過ぎません。
では、燐酸基そのものが生命エネルギーなのかと問えば、そうではないと答えて、では燐酸基の一体何が生命エネルギーなのかと問えば、目下研究中だと答える様では、この先何年待っても正しい解答など期待できません。
一番重要な認識は、場(命)の概念であり、「命の場」と「その受容体」の関係が生体の全てです。
それは森と木の関係であり、命(魂)と組織の関係であって、組織と細胞、あるいは細胞と酵素の関係と一緒です。
燐酸基が持つ最大の力とは、それが一個の強烈な無機レセプター(生命エネルギー受容体)であると言う特徴です。
生体磁場(生体魂)にとって、あるいは細胞磁場(細胞魂)にとっても、磁場エネルギーを集中させる対象物(受容体)が無くては、その生命エネルギー(磁力線=力線のこと)を与える事が出来ません。
燐酸基という原始無機のレセプターは有機物が誕生する以前の昔から、この地球に存在した生え抜きの地球エネルギー受容体なのです。
生体の化学反応の殆ど全てにATP酵素が関与していますが、彼等の仕事とは目的の物質に燐酸基を運ぶだけの仕事です。
無論、化学反応と言っても要は電子を授受するだけの話ですが、電気でいう所の電圧(起電力=初動力)が付加されないと、電子とは言え物体が動く筈も無いのです。
燐酸基そのものは別に仕事をしなくても、それが付着しただけで駆動力のスイッチが入り、そこから電流(力線)が流れ込んで仕事がなされるのです。
その様な意味では、ATPは燐酸基という電池を運んでいると言うよりも、正確に表現すれば、無線の電源ソケットを運ぶ役割の酵素だと言える訳です。
勿論、そのATP酵素自身の運動を司っているのも燐酸基に他ならなく、それを三つも備えている動く発電所というのがATP酵素の実体です。
この様な生体磁場における燐酸基の重要な役割を考え、それが常に尿中に排泄されている事を考慮すれば、その大事なエネルギー受容体を体に常時供給してくれる何かの燐酸源(ホスファゲン)が大量に存在しなければ収支のバランスが合いません。
無論、食事から補給されていますが、その大半は筋肉細胞や神経細胞の貯蔵庫に保管され、血中濃度が不足しがちな筈です。
ちなみに、細胞内部の燐酸源は脊椎動物ではホスホクレアチンとして、また無脊椎動物ではホスホアルギニンとして保管され不足を補っていますが、肝心の体液中には燐酸源の貯蔵庫らしき物がまだ見つかっていないのが実情です。
それが余りにも小さく、そして無機物であった為に、その存在に気が付かなかったと言うのが正直な所であり、その燐酸源こそ「無機生命体」のソマチッドなのです。
現在、ソマチッドの研究が盛んに行われている最中ですが、それを第二のDNAに仕立て上げない事を、つまり科学が間違って解釈しない事を祈らざるを得ません。燐酸基が電池ではなく、単なるソケットであって、本当の電源は体の外に在ることを認識して欲しいと思います。
さて、燐酸基の機能はソマチッドの機能と原則的に一緒です。
ソマチッドが血球と切っても切れない深い因縁を持ち、また血中酵素群や抗体タンパク群あるいは無機イオン類とも強い係りを持っている事は想像に難しくないと思われます。
それは燐酸基の塊であり、燐酸基を組織に供給する役割の物体ですから、一番頻繁に大量消費されている箇所に自ずと集中的に集められます。
赤血球という無核の母細胞は、ホルスタインと一緒であり、常に妊娠していて子供を生み出している生殖細胞であり、細胞生産工場と呼べる存在です。
もちろん、赤血球は細胞分裂で増殖している訳では無く、生物の様にチビ細胞を次々と産み落としているのです。その様子は一見、母細胞の一端が切れた様に見えるかも知れませんが、それが、細胞が子細胞を出産する一般的な姿だと言えます。
出産期を迎えた赤血球は血管のどこの場所でも出産すると言う訳では無く、主に腸腔内壁や脾臓などあらかじめ定められた箇所で子供を産み落とします。
赤血球の1/10程度のその子供(子細胞)は“血小板”という名前で既におなじみですが、現在の科学界でそんな話をすれば大笑いされますが、今の科学界が逆に世間から物笑いの種になるのも時間の問題かも知れません。
科学に対する批判はともあれ、ソマチッドが一番必要とされるのは、新しい細胞が誕生した場合です。
子細胞の原形質ではDNAがフル活動し、次々と新しいタンパク質が生産されており、酵素が必死になって働いて莫大な燐酸基が必要な状態です。
当然、原形質の容積が大きくなればなる程、肝心の細胞膜も増設せざるを得なく、特にリン脂質からなる細胞膜とその一部である糖鎖には大量の燐酸基が必要な為に、ソマチッドの消費量も加速されます。
末期ガンの患者の血液からソマチッドの姿が消えるのは、それだけ大量の新生ガン細胞が大量に誕生していると言う意味なのです。
血小板細胞が成熟した赤血球になる為には、大量のFeイオンと燐酸基が必要です。原形質の内部では既にポルフィリンは合成されていますが、血中の鉄イオンを同定し、それを運搬して原子化するのも燐酸基の仕事です。
特に、ソマチッドはそれ自体がFe系錯塩ですから、足りなくなればソマチッド一分子丸ごとそっくり使用されてしまいます。
当然、ソマチッドと赤血球や血小板の関係は、配達係りと受取人、あるいは食べられる側と食べる側の関係となります。
ソマチッドと血球の関係を述べましたが、ソマチッドと骨の関係も深く、特に骨が発達する成長期には、大量のソマチッドが必要となります。
Caイオン三分子に対して、二個の燐酸基が必要であり、血中のCaイオンを同定し、それを目的の場所まで運んで、そこで複合塩として自ら組織沈着すると言う、燐酸基にとっては大変ハードな仕事であり、その作業は殆どソマチッドの仕事と言っても構いません。
無知な人間は「骨粗鬆症」になると、骨の主成分であるCaイオンを摂れば、それで問題が解決すると考えてしまいがちですが、骨の主成分はCaイオンではなく燐酸カルシュウムであって、Caイオンだけでは骨は決して作れません。
摂取したCaイオンに匹敵する燐酸源を摂取する必要が有りますが、その燐酸源が不足しているのが現状だと言えます。
無論、ソマチッドは生き物では無く、それ自体が原則として増殖するものではありません。それは錯体塩として物理的に燐酸基に不足すれば、燐酸基吸収を起して少なからず元の形状に戻ろうと言う「復元作用」を示すものの、基本的にその絶対量は減る一方のものだと言えます。
ソマチッドと免疫抗体タンパクの関係は、まだ明らかではありませんが、燐酸基との関係からいずれ明らかにされると思われます。
γ-グロビリンの様な超ヘビー級の巨大タンパクは移動用の車輪を備えておらず、また生命エネルギーの充填も今の所観察されていない為に、つまり燐酸基と係っている報告が無いために確かな事が言えない状況ですが、あれだけの規模のタンパク質の移動や機能に対して燐酸基が係っていない筈が無く、深い絆で
繋がっている事は間違いないと思われます。
ソマチッドの分子構造はいずれ明らかになると思いますが、それが「含水燐酸塩鉱物錯体」であり、その基本単位は一つの中心核金属と複数(2〜4)の燐酸基そして複数(4〜8)の水分子から構成されるもので、それ自体が分子磁場を有した電磁的に活性したものと言えます。
現代科学で言う所の表面電荷を備えており、基本的に反撥し合います。通常、ソマチッドは幾つかの単位の集合体であり、単分子でいる事が少ないと思われますが、もともと鉱物塩なために条件次第で集合し結晶模様を描き出すと予測されます。
また水が消失すると、無水結晶を呈し、純粋な鉱物塩に戻ってしまいますが、粘土鉱物と同様に、水を与えると水分子を吸収して元の形状に復元します。
それは基本的に鉱物であり、長期保存が効くばかりか、煮ても焼いても死ぬ様なことは無く、腐ることも有りません。
またそれは燐酸基が集合した鉱物塩ですから、塩酸で溶ける筈も無く、致死量の放射線を照射した所で、岩石に照射しているのと一緒であり、有機物の様に構造組成が変化する事はありません。
ソマチッド内部の燐酸基はそれ自体が強烈な磁場を有したもので、内部で互いに反撥し合った状態だと考えられます。
当然、可視光線もしくは紫外線吸収で活性し、燐酸基そのものが振動発光する事が予想されます。
そもそも酸素原子も燐原子もラジカル因子であり、強烈な原子磁束を放つ物質であって、燐酸基に於ける酸素原子の結合様式は、海ホタルなどのルシフェリン誘導体(ジオキセタン)と一緒であり、それ自体がもともと発光分子だと言っても構いません。
もし、貴方が物理学者で、ソマチットの構造解析を望むなら、スペクトル分析やNMR分析が一番早いと思われます。
高分子である有機物には水素電流の回転による緩やかな電磁場が形成されており、その角運動半径から推測しても強烈な電磁場とは言い難く、どちらかと言えば、生体磁場からエネルギーを受け取ると言うより、指令情報を受け取ることを専門とした知的な磁場レセプターと言えます。
それに対して、角運動半径が小さく、強烈な電磁場を呈する燐酸基は、生体磁場の増幅エネルギーを一点に集中させる為のもので、非常に物理的であり、力仕事を専門とした電磁場と言えます。
レンズで言えば、前者は集光率が少ない老眼鏡と言えますが、後者は集光率の高いルーペであり、旨く集光すれば紙に火を付ける事が可能な馬力のあるものです。
有機分子の中に燐酸基の様な無機分子が混じっている事は、無機の物理パワーが必要だからであり、それは電気自動車の中にガソリン車が混じっているのと一緒であって、人間の中にゴリラが入っているのと一緒です。
当然、その基本的な役割は“力仕事”であり、有機物には出来ない仕事をやることになります。それに生体には無機元素である金属イオンが存在しており、水磁場の檻で拘束しているとは言え、そんな恐竜の如き凄まじいパワーの持ち主を取り扱えるのは、これを越える強力な力が無ければ恐ろしくてとても調教できません。
肉体を壮健にしたいなら「無機の原始パワーに頼るのが一番」
と言うことになるでしょう。 |
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